Kindleなどの電子書籍が一般的となった今、テキストや問題集だってiPadで読みたいですよね。
でも、電子書籍に対応しているテキストや問題集は、まだまだ少ないのが現実です。
「iPadで勉強するメリットとデメリット」と「実際にテキストや問題集をiPadに入れる手順」を紹介します。
この記事を書いている僕は、税理士試験の受験生で、簿記論と財務諸表論に合格し、酒税法の勉強をしています。(2020年9月現在)
受験学校の教材は、紙に印刷されたもので、電子版は基本的に用意されていません。そこで、財務諸表論と簿記論の教材は、全て自分で電子化して、iPadで見れるようにしたのです。
実際にiPadで勉強するには、次のような手順が必要です。
- 必要なもの(iPad、Apple Pencil、スキャナー)を買う
- 裁断する(本をバラバラにする)
- スキャンして、iPadに表示させる
こんなことしてないで、「1問でも多く問題を解くべきだ」という意見もあると思います。
僕も、すべての教材をiPadに入れるべきだとは思っていません。
時間やコストをかけても、メリットのあるもを優先的にiPadに入れていきましょう。
メリットとデメリット
【メリット①】荷物が軽くなる
テキストや問題集を持ち歩くのは大変ですよね。
それがiPadひとつになるので、めちゃくちゃ身軽です。
テキストを間違えたり、忘れることもなく、精神的にも安心です。
【メリット②】スキマ時間を活用できる
iPadを持っていれば、いつでもどこでも勉強できます。
カフェでも、電車でも、職場でも・・・
アプリを開くだけなので、勉強を始めるハードルが圧倒的に下がるのです。
【メリット③ 】アプリを使って自由に書き込みや検索できる
「iPad」と「Apple Pencil」を用意して「GoodNotes 5」というアプリを使って、この環境を手に入れましょう。
このアプリは、テキストに書き込むだけでなく、空白のページも追加できます。
手書きの文字だけでなく、写真も挿入できるので、オリジナルテキストも簡単に作れるのです。
そして検索機能を使えば、関連する用語をすべてリストアップできるので、勉強効率もアップ。
【デメリット①】コストと時間がかかる
必要なものをすべて購入した場合、10万円程度かかってしまいます。
メルカリなどで中古を安く手に入れるもありです。ちなみに、僕の今使っているiPadも中古。
そして、裁断する時間、スキャンする時間も必要になります。
上記のメリットに魅力を感じなかったら、紙ベースのテキストをそのまま使ったほうがいいですね。
【デメリット②】電源を気にする
すべてがiPadにあるため、iPadの電池残量を気にしましょう。
1日くらいは、充分使えますが、モバイルバッテリーをひとつ持っていると安心。
モバイルバッテリーと充電器がひとつになるものがオススメです。
Link : Anker PowerCore III Fusion 5000(PD対応)
Link : Anker PowerCore Fusion 5000
【デメリット③】 気が散る
余計な通知はオフに設定しましょう。
特にSNSやYouTubeやアマゾンプライムは、入れてあっても別のホーム画面にするなど、視界に入らないようにするのもありです。
iPadは娯楽も充実しているので、心を強く持たなければなりません。
揃えるもの
タブレット / iPad
Appleの公式サイトで2020年5月現在発売されているものは、基本的にどれでもOKです。
主に勉強用に買うのであれば「iPad」「iPad Air」、動画編集や本格的にイラストを描くなら「iPad Pro」、Kindleで本を読むだけなら「iPad mini」辺りがおすすめ。
Link:Apple iPad
僕が実際に使っているのは、iPad Pro 10.5インチ。
Apple公式では既に販売終了していますが、中古で購入しました。
性能と価格のバランスの取れた、必要十分なモデルです。
Link : Apple iPad Pro10.5
スキャナー/ ScanSnap
紙の本をiPadに入れるには、紙からPDFというデータにする必要があります。
ここでスキャナーの出番です。
価格は、2万円〜6万円くらいで、勉強用なので最新モデルじゃなくても大丈夫。
おすすめは、これも僕が使っているScanSnapのiX1500。
Link:PFU ScanSnap iX1500
《STEP1》 裁断する
そうだ、キンコーズに行こう!
オンデマンド印刷サービスを提供している「kinko’s(キンコーズ)」を利用しています。
5分ほどで、巨大な電動裁断機でバッサリやってくれます。
近くにキンコーズがない場合や大量に裁断する場合は、最近は価格もこなれてきた裁断機を買っちゃいましょう。
Link >> プラス 裁断機 自炊 A4 コンパクト PK-213 26-366
なぜキンコーズなのか
僕は裁断機を購入してません。
裁断機を購入せず、キンコーズを利用する理由は・・・
- 裁断機が高い(だいぶ安くなったけど)
- 裁断機を置く場所がない(だいぶコンパクトになったけど)
- 職場の近くに店舗がある(ちょっと歩くけど)
- 座って待ってるだけで、裁断してもらえる(勉強時間の確保)
- 安くはないけど適正な価格(1cmまで100円程度)
ちなみに、キンコーズで「裁断お願いします」と言うと、「断裁ですね?」って聞き返されます。
「裁断」は紙・布・革など全般で、「断裁」は、紙だけらしいっす。
裁断が終わったらやること
その場で全てのページが、確実に切れているか確認してください。
切り残しがあると、データ化するときに紙詰まりを起こして、途中で止まったり、紙がグチャグチャになったり、結構残念な気分になります。本の質や店員さんによって差があるので、必ずチェックしましょう。
《STEP2》 電子書籍化(PDF化)しよう
テキスト・問題集をデジタルデータ(PDF)に変換する方法は、3パターンあります。
1.裁断したついでにキンコーズでやってもらう
2.職場の複合機でこっそりする
3.ドキュメントスキャナを買う
1の場合、キンコーズに全てを任せるので、最も簡単で間違いない方法です。
ただ、基本料金が900円〜なので、多くのテキスト・問題集があるときは、ちょっとコストがかかってしまいます。
2に関しては、個々の事情があると思うので、言及は避けます。
というわけで、3のスキャナを買ってスキャンする方法を以下で説明していきます。
スキャンするときのポイント
テキストと問題集でスキャン方法を変えています。
- 『テキスト』:1冊そのままスキャンして、ひとつのファイルにする。
- 『問題集』:巻末に解答編がある場合は、「問題」と「解答」を別ファイルにする。
ScanSnapを利用しEvernoteと連携している場合には、既にタブレットで閲覧することができます。
ただ、Evernoteのテキストビューワーとしての性能はイマイチなので、別のアプリを使ってます。
ScanSnapは「検索可能なPDFにします」という設定ができます。
このチェックは必ず入れておきましょう。
キーワード検索ができるようになり、調べ物がはかどります。
《STEP4》 クラウドに保存する
どのクラウドサービスを使っているのか?
色々あるクラウドサービスその中で、特にオススメしたいのは、EvernoteとGoogleドライブです。
このふたつは、有料プランに登録して、かなりヘビーに使っています。 いかにヘビーに使っているかは、また後日・・・
なんでもかんでもGoogleドライブへ
Googleドライブ内に「スキャンしたもの」フォルダをつくり、ジャンル分けなど細かくせず、スキャンした全てのデータを保存します。フォルダで管理をしないので、わかりやすいファイル名をつけましょう。
<ファイル名の具体例>
・簿記_上級トレーニング1_問題.pdf
・簿記_上級トレーニング1_解答.pdf
・簿記_厳選個別問題集.pdf
・財表_理論テキスト.pdf
このように「科目_テキスト名_問題or解答)」という、簡単なルールを設定しています。 「上級トレーニング」は、前半が問題編、後半が解答編となっているので、「問題」と「解答」を別ファイルとしています。「厳選個別問題集」は問題の次ページにすぐ解答が載っているので、ひとつのファイルとしています。
《STEP5》 タブレットに読み込む
GoodNotes 5 を手に入れよう
このアプリは有料(980円、2019/11/22現在)になります。でも、これは買って損はさせません。
むしろ、買わないとはじまりません。
Link : GoodNotes 5 App store
テキストをダウンロードしよう
早速アプリを起動します。 GoodNotes 5 は、各種クラウドサービスと連携しているので、ダウンロードはとってもカンタンです。ダウンロードが完了したら、本棚に登録しましょう。
分かりやすく、「テキスト」という本棚を作ることをオススメします。 テキストが何冊かある場合は、この工程を繰り返します。